腱鞘炎(バネ指)・CM関節症・ヘバーデン・TFCC
Hand-Finger-Wrist
なぜ手の治療が難しいのか
整形外科領域で手の外科ができる先生は、それだけで名医と呼ばれています。
足腰の症状は、それはそれで簡単に治るものではありませんが、手の痛みには、【手だからこそ治療を難しくしている理由】があります。
なかなか治らない方に対しては、その難しい理由である視点から治療計画を立てることで漸進的な治療となります。
近年では、〇〇専門のように筋膜理論やストレッチ理論など1つの論理で治療を試みる風潮がありますが、それは単に学ぶ側が複雑な体の理解を諦めているからです。
小難しい話になりますが、どういった視点で手の痛みを分析する必要があるかご紹介いたします。
検査・治療・症例報告
Physical Test & Treatment & Case Teport
【症例1:バネ指 実際の治療とポイントの説明】
CM関節症に対する関節機能学的分析と治療
【症例2:バネ指 実際の治療とポイントの説明】
母指の腱鞘炎には舟状骨と菱形骨が重要
【症例3:手の震えと自律神経の関与】
交感神経は筋収縮と関与するためパーキンソンによる震えにも関与する
【症例4:転倒後に起こった頸肩の痛みと右手のこわばり】
交感神経刺激の緩和と手根骨の調整
打撲した部位の右背部の緊張をとりながら、右上肢の交感神経性の筋緊張を軽減させます。
治療のポイント
Point
何股にも分かれた筋繊維
1つの指を動かすことにおける身体の緻密な戦略
一本の指を動かすのでも複数の筋肉の収縮と弛緩が必要

握った拳を親指から順番に一本ずつ伸ばしてみてください。
薬指に差し掛かると指が伸ばせないことがわかると思います。
指を伸ばす筋肉である総指伸筋は四股になり人差し指から小指までに付着しています。
薬指以外の指には固有(一本のみ)の伸筋があるため、拳を握る(屈筋の収縮)をしたままでも伸ばすことができますが、薬指にはそれがないため、他の指と一緒にでしか伸ばすことはできません。
でも、指をパーっと開いている時に指を一本一本曲げることは、多少ストレスを感じますが、できます。
薬指には単独の曲げる筋肉はありません。
これは先ほどご紹介した薬指以外の固有の伸筋を収縮させることで、全ての指の屈筋を使った際に、他の指は屈筋と伸筋により相殺され、薬指だけを曲げることができるのです。
たった一本の指の動きでさえ、いろんな筋肉が協調して動いてやっとできるのです。
どこかの筋肉に問題が起きてしまっても別なところで痛みなどの機能障害が現れてきます。
本当の問題点を見つけるのが難しい理由です。
凸凹した骨の構造
肩は球関節、肘は蝶番関節と球関節、手関節は?
関節の複雑な骨の形状がもたらす滑らかな指の動き

空間座標と呼ばれる(x,y,z)の3Dの座標において、どの関節も一つ以上の軸周りの回転を引き起こします。
特に親指が他の指と並んでいない(ちなみに猿は親指も他の指と並んでいます)のは、骨の形状によって他の指と軸がずれているからです。
これによって我々の手はとても器用なのです。
関節の構造だけでなく、多くの筋肉は、骨格(関節)に対し中心を少し外れて付着しており、それもさらに複雑な回転トルクを生み出します。
ボタンを押すように、ある方向へと指を差し出すという1つの動作の際に、不必要な回転トルクがどうしても起こってしまい、その動きを抑制するために、他の筋肉を収縮させて、回転トルクを相殺させようとします。
この計算は脳神経系で行われています。
脳卒中の後に、茶碗に組んだ水をすぐこぼしてしまうのも、水平を保とうとしても、回転トルクを制御できないためです。
無限にある軌道の選択
無数の経路と無数の軌道から選択
経路と軌道の修正にインプットが重要な役割を持つ

手を目標まで動かすとき、考えられる経路は無限にあるし、それぞれの経路について無数の軌道があります。
これはゴルフなどのように止まっている球を打つにもいろんなフォームがあるのと同じです。
経路と速度を決めても、経路の各点に到達するための腕の関節角の組み合わせはいくらでもあるし、筋の働きの重複や共収縮があるため、それぞれの腕の姿勢を実現する筋活動の組み合わせも多数になります。
どの軌道が良いのかは、その状態において、最小コストになるように設定されるのが通常です。
例えば、単純に目の前の机の上にある物に手を伸ばす際、肘関節は、まず屈曲して腕をたたみ、肩関節の屈曲を行って、机の上に手を持ち上げます。
その後、肘を伸展しながら、肩の屈曲を少し遅くして、目標まで到達させます。
もし、三角巾で腕を吊るしていたとすると、最小コストになるのは、体ごと手先を机の上に運ぶになります。
常に身体の情報をインプットし、その時の最小コストで行動しますが、普段行わない動作になるために、必要とされる動作には負担がかかる可能性があります。
単純な腕を伸ばすということでさえ、視覚や各関節・指の感覚情報からのフィードバックなどにより誤差を修正し、戦略を再計算しながら何気ない日常動作が可能になっているのです。



動作分析と機能評価
※オンラインでもできます
①動作分析
スイングフォーム分析(背面、側面、前面の3方向)
※来院が難しければ、スイング動作を撮影した動画をメールやLINE等で送っていただいても結構です。オンラインでも対応致します。
②問診
スイングに対しての要望や悩み、また身体に対しての違和感や不調などの把握。これまでの怪我や手術の経歴(既往歴)など、体質と経過を把握していきます。
③機能評価
フォームの問題点が体の問題なのか、ただの癖なのかを把握するために必要な理学検査を行い、身体の機能評価を行います。
※来院が難しい場合は、こちらが指定する動作をオンラインの環境で行っていただき、その動きに対する動作分析から身体の状態を把握します。
④リハビリテーション・運動療法・治療
機能評価の結果とフォームの問題点を照らし合わせて必要なリハビリテーションを指導します。また施術によって、関節のスムーズな動きを作ったり、神経の足痛を測り、動きにキレを出していきます。
※来院が難しい場合は、オンラインにて必要な運動療法を指導します。
全てオンラインにてできますが、一度でも検査・触診・治療を行ったことがあると分析が正確になります。一度来院されることをお勧めします。
通院中の方は無料で動作分析を行いますが、通院されていない方は初診時と同じ料金にて対応致します。
Our Clinic
当院概要
所在地 | 東京都港区芝5−27−5山田ビル503 |
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最寄駅 | JR田町駅 徒歩2分 |
料金 | 8,800円(税込) (次の予約なく2ヶ月間が空くと初診料が発生します。) 高校生以下6,600円(税込) 訪問(出張)による施術を希望される方は施術代11,000円+交通費 |
駐車場 | 当院には駐車場はございませんので近隣のコインパーキングをご利用ください。 |
休み | 日・祝 休み |
受付時間 | 午前: 9:30〜14:00 |
連絡先 | 電話:03-6435-2437 Web予約はこちら LINE@:LINEからのご予約・ご相談 |
トップアスリート治療キャリア | マラソン:世界陸上出場 中距離:世界陸上出場 サッカー:海外でセミナー招待(腰痛および膝・股関節障害) 自転車:世界チャンピオン サーフィン:日本チャンピオン バレエ:海外プリンシパル 馬術:学生チャンピオン テニス:学生チャンピオン ボクシング:五輪メダリスト ムエタイ:世界チャンピオン その他、伝統芸能各種 脳神経障害(パーキンソン病・脳梗塞後の麻痺)講義 |


