側弯症

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Treatment For Scoliosis

側弯症に対する治療

側弯症の統合的アプローチ

【なぜ、身体を歪ませるのか】
【歪んだ身体を、どのように使うのか】

側弯症や側弯に付随する症状に悩む方のケアに携わる時
この2つを常に身体に問いかけます。
その答えを体が示した時、
漸進的な治療が実現します。

我々の考えや熱意が少しでも伝わるよう説明していきます。

側屈と椎体回旋の混合側弯


※画像をクリックでこの側弯の動画に飛びます。
側弯は棘突起・椎体・関節突起の位置関係からどのような側弯タイプなのかを検討して治療を行います。
この紹介している方は第2腰椎の椎体が右側(レントゲンの左)で厚みが大きく、左側(レントゲンの右側)で細くなっているため、変形もしくは若い時の構造性側湾があったのかもしれません。

椎骨中央にある棘突起はさほどずれていませんが、横にある関節突起の位置が大きくカーブしていますので椎体回旋しています。背中側よりもお腹側で大きくカーブしています。なので腹部の筋肉の調整が必要です。
 

変形性側弯(椎体回旋)


※画像をクリックでこの側弯の動画に飛びます。
椎体が大きく向きを変えているため、椎間関節が変形しています。
この場合は、丁寧に見ていかないと、側湾を改善させようとして痛みを誘発する恐れがあります。
改善できるポイントと危険を伴うポイントとを丁寧に分別して治療を進めていきます。
 

骨盤の傾斜による側弯


※画像をクリックでこの側弯の動画に飛びます。
側弯の中には、骨盤の影響を受けて二次的な代償的側湾が存在しています。
この場合は、脊柱自体の側湾を治療する前に骨盤(股関節)の機能異常を改善して、側湾がどの程度改善するかをチェックしなければなりません。

二次的な側弯の中には、疼痛性側弯と言って腰椎椎間板ヘルニアなどがあるとその部分に負担をかけないように歪ませる場合もあるため、この場合も注意が必要です。
 

隠れ側弯


※画像をクリックでこの側弯の動画に飛びます。
レントゲン上ではとても綺麗なストレートなのに、体を見るとなんとなく歪んで見える場合、隠れ側弯が存在しているかもしれません。
レントゲンもぱっと見まっすぐでも、骨のポイントを追っていくとちゃんと回旋しているのが見えてきます。
この場合は、側弯というよりは、脊柱の機能制限により捻れているといった病名がなかなかつかないタイプです。
いわゆる腰痛があるけどレントゲン上では問題ないと言われやすい状態です。

側弯症と顎関節症

成長期の側弯症は歯並びや発声などの口腔機能にも影響ができます。

学校の検診で側弯症の診断を受け、経過観察中の学生。
顎関節症で来院した際に、側弯の治療が可能そうな部位を調整し、側弯を軽減させることができました。
同時に、顎関節の機能も改善し痛みなく生活を送ることができています。
 
顎関節・口腔機能について

変形性脊椎症による側弯症とふらつき

変形性による側弯症も改善させることはもちろん出来ます。

長くにわたるめまいと首の痛み、そして足に力が入らないふらつきを呈する80代の方。
首がスムーズに回るようになり、頭位性と視覚によるめまい感は改善しました。
変形性の腰椎症による坐骨神経障害があり、足に力が入らずふらつきがあり、めまい感を増悪させていましたが、変形は治りませんが、関節の機能障害の部分を改善させることで神経障害とふらつき共に改善し、元気に買い物にも出歩けるようになりました。
 
めまいとふらつきの治療コラム

側弯症とめまい

視界の歪みが起こるとめまいを起こします

めまいで来院。まっすぐ歩くことができず、歩行時に右に寄って行ってしまう。座っていてもぐるぐると回転するような震えがありました。

側弯症を指摘されたことはなかったが、めまいのせいなのか側弯していました。

足元の治療によってめまいがかなり軽減し、側弯症も軽度まで改善。
普通に歩行ができるようになり側弯の治療は途中まで改善したところで終了。
 
空間定位による体の傾き
めまいとふらつき

側弯症と頭痛・胃腸の障害

胃腸は一部腰椎に付着しているため側弯による影響を受けやすい組織です

肩こりと頭痛で来院。
他の症状を伺うと胃腸も弱いということでした。

腰部からも側弯は強く起こっており、胃腸と付着する部位から改善させ、全体的な肩のバランスの調整を行って肩こりや頭痛を改善させました。
 
妊活や乳幼児のケアについて

側弯症の分類

治る(機能性側弯)↔︎ 治らない(構造性側弯)

一般的な側弯の分類である機能性側弯(治る側弯)と構造性側弯(治らない側弯)についてまずご紹介します。

※写真の側弯は構造性側弯である可能性が高いアダムポジション(前屈)での側弯を示していますが、必ずこの側弯が構造性であるとは言い切れません。

機能性側弯は、
不良姿勢や、体の使い方によるもので、治すことができます。
構造性側弯は、
生まれつきや加齢による骨の構造そのものが傾いているため、治すことはできません。

問題は、一つの体に構造性側弯と機能性側弯が入り混じっており、どこの歪みは改善できるもので、どこの歪みは構造的な側弯として代償動作を使うか考慮しなければならないことです。
構造性側弯だったとしても、そこに機能性の制限があればその機能は取り戻すことができますので、構造性側弯だからと言って諦めてもいけません。

これは臨床的に治療をしながら見なけれないけないのでこれ以上の答えはここでは記すことはできません。
一度ご相談いただければと思います。

この機能性と構造性の割合というのは経過で変化するもので、当初は機能性であったものが時間が経過し骨の変形を伴って構造性側弯として変化するものもあります。
こういうこともあるので、できるだけ早い段階で見せていただければ幸いです。
 

側弯治療の哲学

Philosophy

機能性側弯症治療の哲学

治していいのか ↔︎ 治さない方がいいのか

日常の動作が作っている側弯は、機能性側弯に分類され、治せるものであることはわかりました。

次に、機能性側弯の中で、「どこが治すべき側弯か」の判断がとても重要になってきます。

確かに安静時の姿勢である立位や座位での不良姿勢は腰痛や坐骨神経痛、肩こりや頭痛などを引き起こすため治療は必要です。

しかし中には、治療を施さない方が良い場合があります。

例えば、
歯医者の先生は、業務上かなり身体を傾けて仕事をされています。
腰痛や坐骨神経痛、五十肩で我々の治療に足を運んでくださる方も多いため、こういった話によくなります。
【口を覗き込むための傾けている大勢でも楽になる】がゴールの一つですので、側弯(身体を傾けている)状態でも、手が自由に動ける、そして腰痛ではないために治療するポイントを探さなければなりません。

また、同一方向に回り続ける自転車競技トラック(ヴェロドローム)での競輪やタンデムなどの競技、その他にもスピードスケートのような強力なGがかかりながらカーブする競技では、側湾症がかなり多く、真っ直ぐにすることでパフォーマンスが下がる可能性のある競技もあります。

「真っ直ぐにする」はゴールとは限りません。
どう言ったことで困っていて、どう言った動作を必要としているのかを確認して治療計画を立てることは重要です。
 

来院される動機と傾向

経過観察中の構造性側弯を悪化予防のため

    • コブ角と呼ばれる側弯の強弱を表す角度で25度以下は基本経過観察になるため姿勢を意識したり、筋肉をつけたりを勧められるだけが一般的です。
      海外では、呼吸法(胸郭のエクササイズ)や手を足を使った運動療法によって背骨の連動にアプローチしたりと様々な徒手療法による介入がされる国々があります。
      当院でも、海外で活躍していた医師から技術を教わり日々の臨床に使っています。

腰痛や坐骨神経痛・頸椎症や肩肘の治療の一環として

    • 症状のない側弯は、気にはなっていても積極的に治療しようとする方は少ないですが、腰痛や肩の痛みなど症状が出始めたときに側弯との関係は切り離せません。
      症状を治すことと側弯を治すことは一致する部分もあれば、逆に身体を整えることで症状を強めてしまうこともあるので注意が必要です。
      細かい機能検査と優しい治療によって漸進的な治療となります。

脊椎や膝・股関節の変形性疾患の手術後や側弯の手術後のケア

    • 幸か不幸か、結果手術を受けることになった方はたくさんいらっしゃいます。
      手術でよくなった方々というのは、手技による治療では効果が絶対でないような大きな改善がある方も多いので私は否定はしません。
      手術で良くならなかった方も、その他の問題点、例えば足・膝・股関節の連動だったり、手術した背骨のすぐ隣接する背骨を治療することで連動が生まれ改善する場合も多いです。
      手術したから手技療法は行えないということもなく、手術した後にリハビリが必要なように、手術の前後に手技療法を併用していただくのを勧めています。

側弯と顎関節症

側弯などによって頭が傾くと、頭と一緒に上顎骨は傾きます。
下顎骨は重力によってぶら下がっているため、上顎と下顎によって構成される顎関節に負担が生じます。
元々側弯がある方が、歯の矯正後に顎の痛みや頭痛などを起こすことが稀にあります。
 
変形性の側弯症と咀嚼と嚥下の症例はこちら

めまいと側弯

人間の脳は感覚器それぞれに「座標」を持っていると言われています。
①視覚の座標 ②身体座標 ③聴覚などなど
そのうち感覚器の入力が強い視覚座標は、視運動性反応に代表される身体の運動感覚を生み出す反射機能を持っています。
逆に身体から眼球運動にも前庭動眼反射のような反射機能を持っています。

通常、視覚座標と身体座標(体性感覚)は統合され、体の正中(真ん中)を位置作っていますが、例えば怪我などによって急に側弯が作られ、身体座標の中心がずれたり、片目の視力が落ち始め、視覚座標が移動したりすると「めまい感」を起こします。
 
怪我による空間認識のズレの症例ブログはこちら

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他の臨床コラムはこちらからご覧になれます。

Our Clinic

当院概要

所在地

東京都港区芝5−27−5山田ビル503

最寄駅

JR田町駅 徒歩2分
都営地下鉄三田駅 A3出口 徒歩1分

料金

初診:13,200円(税込)

再診(2回目以降)9,900円(税込)

再初診(前回から2ヶ月経過した場合):12,100円(税込)
クレジットカード対応可 Visa , Master , JCB , Amex

高校生以下は2000円割引します。

訪問(出張)による施術を希望される方は施術代22,000円+交通費(※施術人数によって施術代はお安くなります)

キャンセルポリシー:予約の変更またはキャンセルに対して、予約前日の場合は50%、当日の場合は100%のキャンセルフィーを頂戴しております。

駐車場

8/1よりビルの駐車場をお借りできることになりました。利用条件はこちらをご参照ください。

駐車場利用許可証をお渡ししますので事前にご連絡ください

休み

日・祝 休み
金 午前休み

受付時間

午前:  9:30〜14:00
午後:14:00〜20:00
受付時間外の予約も可能ですので、通勤帰りなどもご相談ください。

連絡先

電話:03-6435-2437
Email:nishimura.ac.chiro@gmail.com

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当院の外観・内観


 

動作分析と機能評価
※オンラインでもできます

①動作分析

スイングフォーム分析(背面、側面、前面の3方向)
※来院が難しければ、スイング動作を撮影した動画をメールやLINE等で送っていただいても結構です。オンラインでも対応致します。

②問診

スイングに対しての要望や悩み、また身体に対しての違和感や不調などの把握。これまでの怪我や手術の経歴(既往歴)など、体質と経過を把握していきます。

③機能評価

フォームの問題点が体の問題なのか、ただの癖なのかを把握するために必要な理学検査を行い、身体の機能評価を行います。
※来院が難しい場合は、こちらが指定する動作をオンラインの環境で行っていただき、その動きに対する動作分析から身体の状態を把握します。

④リハビリテーション・運動療法・治療

機能評価の結果とフォームの問題点を照らし合わせて必要なリハビリテーションを指導します。また施術によって、関節のスムーズな動きを作ったり、神経の足痛を測り、動きにキレを出していきます。
※来院が難しい場合は、オンラインにて必要な運動療法を指導します。
 
全てオンラインにてできますが、一度でも検査・触診・治療を行ったことがあると分析が正確になります。一度来院されることをお勧めします。
 
通院中の方は無料で動作分析を行いますが、通院されていない方は初診時と同じ料金にて対応致します。