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2024.9.3 | 臨床ブログを更新しました すべり症による脊柱管狭窄症は他の狭窄症に比べて改善させやすい印象があります。今回3Dモデリングをしながら症例報告しています。 |
2024.8.23 | 臨床ブログを更新しました 人工股関節置換術は術後も満足度が比較的高いと言われており、活動性も術前より高くなる症例が多く、スポーツ活動に参加しやすいとまで言われています。そんな人工股関節の置換術後も続く不調についての症例です。 |
2024.3.24 | 臨床ブログを更新しました 3DCT画像などを用いるとより治療効果が高くなってきました。 |
2024.3.18 | 臨床ブログを更新しました 変形性膝関節症に発展しやすい病態として近年注目されている「内側半月板後根損傷MMPRT」の症例についてです。 |
2024.2.5 | 臨床ブログを更新しました 最近は、芸能人含めアーティストの方にもたくさんご来院いただきありがとうございます。 |
2023.12.16 | 臨床ブログを更新しました 年末は忘年会などで座り時間が増え腰痛の方が増えています。 |
2023.12.6 | 臨床ブログを更新しました 内蔵の配置と神経支配がポイントです。 |
2023.10.1 | 駐車場利用について テナントとしてお借りしている山田ビル様の駐車場をお借りできることになりました。 |
Sacroiliac Joint
仙腸関節
仙腸関節治療の深化
私自身が仙腸関節治療で感動し、勉強し始めて早いもので20年が経ちました。
おかげさまで、仙腸関節障害の問い合わせは多く、ご高名な先生の仙腸関節治療を受けてきていた方々も治療に来ていただけるようになってきました。
そんな臨床経験に加え、近年ますます増える仙腸関節の研究論文を読み漁り、どの仙腸関節障害の治療は難しく、どの仙腸関節障害は比較的良くなりやすいのかが少しずつわかってきました。
今回、皆様から頂いた画像データや、報告されている研究データを元に、私がどのように仙腸関節障害に取り組んでいるのかご説明させていただければと思います。
仙腸関節の離開(可動性亢進)
近年、骨盤の矯正や運動で腰痛を治そうと試みる場合が増えており、正常では3度程度の関節が捻挫した関節のように大きく動きすぎ、「不安定」を起こしている傾向が多いように感じます。
「アジャスト」や「スラスト」と呼ばれる瞬間的に強い力を加える矯正を受けたことで仙腸関節の不安定が起こり、手術をしたケースが増えているようですので、当院ではスラストやアジャストの矯正は行わず優しく関節を揺り動かすモビライゼーションと呼ばれるような治療を行なっています。
このMRI画像は実際に仙腸関節の可動性亢進が疑われた患者さんの画像です。
画像により、離開している部分が視覚的にも確認できました。
(もし何らかの画像データをお持ちの方は参考にさせていただきます)
スポーツと仙腸関節
画像診断によるスポーツ種目別調査によって少しずつ仙腸関節障害を起こしやすい動作というのがわかってきました。
現在わかっているのは、
・足を固定した状態での回旋運動を起こす競技、例えばサーフィンやゴルフ・テニスなどのような競技に多いことがわかっています。
・もう1つは足を大きく開脚しながら脊柱の運動が入る、バレエやダンス・フェンシングやバドミントンに多いこともわかってきました。
これまでの説明にあったように股関節の運動と脊柱の運動がポイントになるため、競技に応じて必要な動きを検査し、原因となりそうな動きを探っていきます。
産前産後の仙腸関節について
「産後の骨盤矯正」は出産後に行うのが一般化されてきているようですが、実際にエビデンスがあるものとそうでないものがあります。
産後に続く骨盤帯痛は多くの場合、3ヶ月以内に自然消失すると言われています。しかし、7%の方が出産3ヶ月以降も続く慢性的な骨盤帯痛で苦しんでいるというデータが海外のものですが存在しています。
この3ヶ月という期間が骨盤矯正による治療が必要かどうかの1つの判断基準となるのではないでしょうか。
エビデンスが出ているものについてまとめました。
詳しくはこちら
仙腸関節機能障害の原因(可動性減少と亢進)
仙腸関節の症状を呈する場合のほとんどが左右非対称性によって起こると言われています。
では「なぜ、左右非対称になるのか」これは仙骨の運動軸の変化によるものとわかってきています。
脊柱の最下端にある仙骨は、上半身の重心側に傾きます。
傾いたことで運動軸も傾いてしまい、仙骨は左右で傾き角度が変わります。その結果寛骨(腸骨)は左右で逆方向に異なった運動を行います。
これは異常な運動ではなく、歩行動作のように左右の手足が別々に動く際の緩衝する役割となっているため、正常な連動です。
正常な重心であれば、仙骨は前傾し、寛骨は後傾します。
すると仙腸関節を取り囲む靭帯のテンションが高まり関節として安定します。
(※仙腸関節の過度な負荷はこの靭帯を損傷させるという論文がありますので、靭帯の負荷を最初確認します。)
しかし、脊柱と股関節に協調性が失われると、脊柱の一部である仙骨と股関節の一部である寛骨からなる仙腸関節は、連動を失い、左右非対称かつ連動性のない状態となり症状を呈する、というのが近年の研究でわかってきました。
つまり、仙腸関節を正常に機能させるには、脊柱と股関節の協調運動を治すことでもあるのです。ですから当院でも脊柱と股関節の評価と治療から治療を始めていきます。
仙腸関節と股関節の関連
Sacroiliac Joint & Hip Joint
【仙腸関節の向き】と【寛骨臼の向き】
股関節を形成し、大腿骨頭をはめ込む受け皿である「寛骨臼」は前外方をむいています。
一方、仙腸関節は前内方を向く形で関節を形成しています。
仙腸関節の機能障害によって、寛骨臼の方向が変わり、結果、股関節に炎症を起こすことがよくあります。
股関節痛でお困りの方には、仙腸関節の機能をチェックします。
臼蓋形成不全と仙腸関節
【臼蓋形成不全】とは
股関節を形成し、大腿骨頭をはめ込む受け皿である「寛骨臼」の天井部分を「臼蓋」と言います。
上半身の重みは、この臼蓋を通して足へと伝わっていきます。
先天的に、または変形など加齢やこの仙腸関節の問題によって寛骨の臼蓋が浅く、大腿骨を覆っている場合に、股関節や膝に炎症や痛みを起こします。
主に先天的な場合を「臼蓋形成不全」と言います。
レントゲンでは、図で示したCE角とSHARP角で臼蓋の形成不全があるかどうかを判断します。
当院では、臼蓋形成不全の方も、仙腸関節の機能障害により、臼蓋に問題を抱えた方も、骨盤や腰椎、股関節の協働運動をチェックし、治療にあたります。
仙腸関節とFAI
仙腸関節とハムストリングス
仙腸関節の状態によって、大腿骨頭と寛骨臼の間でインピンジメント(FAI)を起こす場合があります。
股関節の治療は必須ですが、仙腸関節の状態を把握しながら両方の調整が必要になります。
このMRI画像はハムストリングスの肉離れの患者さんですが、背景に股関節前方インピンジメントが見つかりました。
股関節の運動障害が背景にあり、結果肉離れを起こしたようです。
詳しくはランニングのコラムでも説明しています
仙腸関節と坐骨神経痛
Sacroiliac Joint & Sciatica
仙腸関節と坐骨神経の関連
仙腸関節と神経障害
坐骨神経は、骨盤を形成する仙骨の前外側から体表に出て、坐骨結節のすぐ外側を走っています。
そのため、仙腸関節に異常を起こすと、坐骨神経を刺激してしまいます。
主に、坐骨結節の外方変位と仙骨の下方変位による問題が多いですが、仙腸関節の機能障害自体が坐骨神経痛に似た症状を出すことがあるため、当院では、坐骨神経痛の方は、ほぼ全員に対して、仙腸関節の機能をチェックしていきます。
その他にも神経がたくさん走行しています。
また、「関連痛」によって神経による影響ではありませんが、太ももや膝・足に神経の走行とは関係のないエリアにも症状を来たすことがあります。
坐骨神経の障害ポイント
坐骨神経が障害されるポイントは多数
坐骨神経は、とても長く走行しているため、一概に「仙腸関節の問題である」と決めつけるのはとても危険です。
私が今まで経験してきても、仙腸関節だけの治療で良くなるケースはまずなく、膝や足関節の治療も同時に行わなければ、効果が継続しなかったり、良くならないと言ったケースがたくさんあります。
来院いただいた全ての方に効果を出すためにも全身の機能検査を行いますので、その間、お体をお貸しいただけます様よろしくお願いいたします。
その他、坐骨神経痛を起こす原因などは多数あります。
椎間板ヘルニアや滑り分離症、脊柱管狭窄症など他の腰痛については下記のページを参考にしてください
腰痛治療の深化
腰仙関節の形状と機能
Lumbosacral joint
仙腸関節と坐骨神経の関連
腰仙関節
この方は、仙腸関節の痛みで来院された方ですが、MRIを拝見する限り、腰仙関節(第5腰椎と仙骨)の椎間板が完全に潰れてしまい、Modic変性と呼ばれる椎体の変性まで始まっていました。
腰仙関節が潰れることによって、腸腰靭帯が緩み、仙腸関節の可動性が亢進していたため、仙腸関節による痛みを起こしています。
仙腸関節を安定させるためにも腰仙関節の機能を取り戻すことで改善に至りました。
現在は運動も行えるまで回復しています。
仙腸関節と坐骨神経の関連
腰椎椎間関節・腰仙関節における形状の個体差
仙腸関節だけでなく、第5腰椎と仙骨で構成される「腰仙関節」も非常に重要な関節です。
第5腰椎は「腸腰靭帯」と呼ばれる靭帯が仙腸関節の安定に寄与しており、仙腸関節を正しく見る上でも、腰仙関節の形状と機能はしっかりと理解しなくてはなりません。
仙腸関節の機能障害の原因と様々な症状
Sacroiliac Joint Disorder
上半身の状態と仙腸関節の障害
脊椎や各関節の機能障害と仙腸関節の障害
仙腸関節は強固な関節のため、簡単には問題を起こしませんが、水の滴が少しずつ石を削るかの様に、長時間にわたり負荷が続くと次第に歪み始めます。
股関節の筋肉によって障害を受ける場合もあれば、上半身からの重みを受けて機能障害に至る場合もあります。
立っている時間が長い場合は、足首の問題も関わるケースがあります。
仙腸関節の障害と様々な症状
仙腸関節の障害と様々な症状
仙腸関節の不調は今まで説明した様に、股関節や坐骨神経痛の様な症状を出しますが、それ以外にも歩行障害や恥骨の痛み・アキレス腱炎や外反母趾・さらにはめまいなど、様々な問題を引き起こします。
大きな理由としては、仙腸関節は、他の関節と違って、腕や足を動かす様に意識して自分で動かせないという点です。
意識して動かせないために、いつの間にか他の関節に対して運動障害を引き起こしているため、ストレッチや運動では治せません。
ここが、股関節や腰と少々違う問題点の1つではないでしょうか。
少しでも不調を改善できます様、当院では、様々な症状で困っている方にも、仙腸関節に関しては、全ての方にかなり細かく検査していきます。
Our Clinic
当院概要
所在地 | 東京都港区芝5−27−5山田ビル503 |
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最寄駅 | JR田町駅 徒歩2分 |
料金 | 初診:13,200円(税込) 再診(2回目以降)9,900円(税込) 再初診(前回から2ヶ月経過した場合):12,100円(税込) 高校生以下は2000円割引します。 訪問(出張)による施術を希望される方は施術代22,000円+交通費(※施術人数によって施術代はお安くなります) キャンセルポリシー:予約の変更またはキャンセルに対して、予約前日の場合は50%、当日の場合は100%のキャンセルフィーを頂戴しております。 |
駐車場 | 8/1よりビルの駐車場をお借りできることになりました。利用条件はこちらをご参照ください。 駐車場利用許可証をお渡ししますので事前にご連絡ください |
休み | 日・祝 休み |
受付時間 | 午前: 9:30〜14:00 |
連絡先 | 電話:03-6435-2437 Web予約はこちら LINE@:LINEからのご予約・ご相談 |