音楽家のためのコンディショニング

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身体の調律

Body Harmony

「筋緊張」を医学用語では「トーヌス tonus」と言います。 トーヌスの語源は「トーン tone」です。
この語源からも想像がつくように、
身体の調和が取れた状態は、
オーケストラの素晴らしいハーモニーと同じです。

緊張の強いところをむやみに叩いても、
緊張の弱いところを無理やり起こしても、
良いハーモニーにはなりません。

筋緊張の差や、筋収縮リズムの遅い速いの原因を探り
身体の調和を取り戻せるような治療を行っています。
 

演奏家の治療の歴史

 現在は、医学的な観点と運動工学そして演奏技法と様々な観点から治療が組みたてられるようになってきていますが、これまでの歴史も少し紹介したいと思います。


Musician's Handの黎明期
1713年 ラマツィーニ「働く人の病」にて歌手・管楽器奏者の障害が記載。
1850年 ロンベルグがピアニストの母指の不随意運動を初めて報告。
19世紀後半

ピアニストの過練習による障害が教育界で問題視。

音楽教師による研究の台頭
1885年 デッペが「腕の重さを利用した奏法」を提唱(重力奏法)。
イギリス マッセイが医学を学び、指や腕の動きを使い分ける奏法を提案
アメリカ オースマンが生理学と連携し、演奏動作解析を研究
20世紀の発展
1930年 国際労働機関が音楽家の職業病を議題化
1940年代 医学と音楽学の文献が増加
1980年代 手外科医がMusician's Handの治療に着手
1983年 米国Performing Arts Medicine Association(PAMA)が設立
1986年 学術誌「Medical Problems of Performing Arts」が創刊。
日本の取り組みと現代の展開
2004年 日本演奏家医学シンポジウム開始
2022年 日本演奏芸術医学会(JPAMA)設立。

リズム・速度・疲労・精度

For musicians

細かい制御と疲労

世界最速ドラマーの筋電図から、細かい制御の中に、いかに速く、そして疲労せずに動かすかということを調べた研究があります。

世界最速ドラマーの特徴として、神経の興奮の立ち上がり速度が非常に速く、そして一瞬で活動が終了する点を挙げています。

この神経の興奮の素早さが、1秒間に10回(一般ドラマーで6,7回)のタッピングが片手でできる理由となっています。
運動単位の発火頻度増大が最大の理由だと述べていました。

要するに、「神経」が重要であるとうことです。
当院では、神経マニュピレーションと呼ばれる神経の走行に合わせた治療を行なっています。
 
運動の機能神経学

臼蓋形成不全と仙腸関節

臼蓋形成不全と仙腸関節

主働筋と拮抗筋の収縮連関

ドラマー同様に、ピアニストにおいても筋電図を用いた研究があります。
そこで示唆されているポイントは、トップピアニストになるほど、「主働筋と拮抗筋の共収縮が少ない」ということです。

「共収縮」とは、例えば、肘を曲げる筋肉と伸ばす筋肉は、お互いに拮抗する作用を持っていますが、それらが同時に収縮することを共収縮と呼び、これが起こると関節には力が加わっているが、関節が動かない状態を指します。

この共収縮を起こさないことが、トップピアニストになるためには必要だと言っています。

実際の研究では、「トレモロ」と呼ばれる親指と小指で交互に打鍵する際の指の屈筋と心筋を調べた際に、トップピアニストは演奏テンポが増大しても共収縮が全く増大しないという結果でした。

そのためには、「動力学変換」「指の空間作用」のワードととても近いものがあり、他のコラムでも触れていますので、腱鞘炎の治療コラムをご参照ください。
 
腱鞘炎の治療コラム

仙腸関節とハムストリングス の緊張について

仙腸関節とハムストリングス の緊張について

足のパターン形成には脊髄に局在する神経回路が担う

音楽はもちろん手がとても重要であることは間違い無いですが、足でもリズムをとり、ドラムのように実際に足で音を奏でるものが存在します。
タップダンスやフラメンコ・サンバのように、足でリズムをとりながら音を出すことにも作用する部分かと思います。

歩行障害の研究が多いので、音楽家の方も知らない情報かもしれません。
足の屈筋と伸筋は感覚神経を切断しても律動的な活動を形成できることがわかっています。

屈筋と伸筋のリズミカルな収縮も、左右の足のリズミカルな収縮も腰にある脊髄に神経回路が存在することがわかってきています。  

つまり、足でうまくリズムが取れない場合には、腰に何らかの問題がある、もしくは、その形成に関与する筋・腱・関節の受容器に問題があることが予想できます。

当院では、足のリズムはもちろん、手のリズム形成においても、足で一定のリズムを刻んでいることが多いため、全ての方に腰の検査を行なっています。
 
歩行障害のコラムはこちら

仙腸関節とハムストリングス の緊張について

仙腸関節とハムストリングス の緊張について

発声も嚥下も左右同時の収縮

テレビやスマートフォンを見ながら、食べ物を咀嚼したり、飲み込んだりするのは容易ではないのは、唾を飲み込むのを左右どちらか振り向きながら行なってもらえばすぐわかるかと思います。

飲み込む動作や発声は左右の筋肉が同時に収縮していますが、首は左右の筋肉を別々に収縮させて傾けたり振り向いたりしています。

嚥下の筋肉や発声の時に補助的に働く筋肉は首を動かす筋肉にも働くため、首の問題がトラブルのもとになります。
 
歩行障害のコラムはこちら

仙腸関節の障害と様々な症状

仙腸関節の障害と様々な症状

音階と空間認識

鍵盤をみると、同じ大きさの鍵盤が規則正しく並んでおり、音階も一定の割合で高く(低く)なるように並んでいます。
楽譜も同様で、同じ幅の線の上と下を等間隔の変化が音律の変化を表しています。

実際に脳内でも音階と、空間の認識は同じ領域にコードされているため、空間の認識に何らかの問題が起こっても音程をとることは難しくなってきます。

この辺は、私が体を治療する中で、音階の異常を訴えている方に対して、空間認識のどの部分でおかしくなっているのかを想像しながら治療に活かしいています。
 
脳神経に対するアプローチはこちらをご参照ください

wordpressに投稿している症例報告をご覧になる場合は、
こちらをクリックしてください。

 

他の臨床コラムはこちらからご覧になれます。

 

動作分析と機能評価
※オンラインでもできます

①動作分析

スイングフォーム分析(背面、側面、前面の3方向)
※来院が難しければ、スイング動作を撮影した動画をメールやLINE等で送っていただいても結構です。オンラインでも対応致します。

②問診

スイングに対しての要望や悩み、また身体に対しての違和感や不調などの把握。これまでの怪我や手術の経歴(既往歴)など、体質と経過を把握していきます。

③機能評価

フォームの問題点が体の問題なのか、ただの癖なのかを把握するために必要な理学検査を行い、身体の機能評価を行います。
※来院が難しい場合は、こちらが指定する動作をオンラインの環境で行っていただき、その動きに対する動作分析から身体の状態を把握します。

④リハビリテーション・運動療法・治療

機能評価の結果とフォームの問題点を照らし合わせて必要なリハビリテーションを指導します。また施術によって、関節のスムーズな動きを作ったり、神経の足痛を測り、動きにキレを出していきます。
※来院が難しい場合は、オンラインにて必要な運動療法を指導します。
 
全てオンラインにてできますが、一度でも検査・触診・治療を行ったことがあると分析が正確になります。一度来院されることをお勧めします。
 
通院中の方は無料で動作分析を行いますが、通院されていない方は初診時と同じ料金にて対応致します。

Our Clinic

当院概要

所在地

東京都港区芝5−27−5山田ビル503

最寄駅

JR田町駅 徒歩2分
都営地下鉄三田駅 A3出口 徒歩1分

料金

初診:13,200円(税込)

再診(2回目以降)9,900円(税込)

再初診(前回から2ヶ月経過した場合):12,100円(税込)
クレジットカード対応可 Visa , Master , JCB , Amex

高校生以下は2000円割引します。

訪問(出張)による施術を希望される方は施術代22,000円+交通費(※施術人数によって施術代はお安くなります)

キャンセルポリシー:予約の変更またはキャンセルに対して、予約前日の場合は50%、当日の場合は100%のキャンセルフィーを頂戴しております。

駐車場

8/1よりビルの駐車場をお借りできることになりました。利用条件はこちらをご参照ください。

駐車場利用許可証をお渡ししますので事前にご連絡ください

休み

日・祝 休み
金 午前休み

受付時間

午前:  9:30〜14:00
午後:14:00〜20:00
受付時間外の予約も可能ですので、通勤帰りなどもご相談ください。

連絡先

電話:03-6435-2437
Email:nishimura.ac.chiro@gmail.com

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当院の外観・内観